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作品紹介文

朝10時頃の電車は通勤通学の人達が居なくなり 
乗客と座席の数がちょうど合う時間帯の様です。
4人掛のボックスシートに見知らぬ者同士が向かい合って座る為、
内気な私にとっては何か気まずい感じがします。
それなのに今日の私はとても不思議な行動に出てしまいました。
私の前の座席に座るあなたが
とても優しく何でも受け入れてくれそうに見えたので
思わず話し掛けてしまいました。
今日の天気とか、どちらへお出掛けですかとか、他愛も無い話をしてしまいました。ほんの30分程ご一緒しただけなのに、なぜか私の心は小刻みに揺れています。こんなに強く誰かを意識したのは初めてです。
いつか又あなたに会いたくなったら、この朝のこの時間のこの車輛に乗れば会えるのかもしれません。
「あなたのお名前は?」と聞こうとした時
急に恥ずかしくなっていつもの自分に戻ってしまい
黙り込んでしまいました。
そして 電車は減速し私の下車






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作家名

若林薫



(投稿日:2023年12月05日 10:12)







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