春の訪れ
メジロが淡く咲き誇る桜にとまっている姿に、春の訪れを感じる、日本の風景を描きました。
春のぬくもり、霞む空間を表現するため、高知麻紙という和紙を用いて、背景の黄色は日本画の伝統技法である裏彩色、和紙の裏側から黄色の水干絵具を塗って、表面に淡く黄色が滲み出るようにしています。これは厚みがある滲み止めをしていない高知麻紙の特性を利用しています。
日本画の伝統技法、魅力的な和紙、日本画そのものを身近に感じていただきたく、日本の春、今も変わらずメジロが訪れる桜、ほんの一瞬、春の一コマを小さな空間に描きました。