天高く豊饒なる穐(あき)
「秋の味覚」のテーマの下、山・田畑の幸を一画面に盛り込みました。日本の秋の豊かさへの郷愁を喚起すると共に食欲を感じる作品にしたいなと思い制作しています。細かい作業が多かったのですが、色を入れていく工程はとても楽しかったです。
※2025年久保修切り絵ミュージアム様主催:「秋の味覚」切り絵コンテスト/ミュージアム賞
睦月
月名の由来に興味を持ち、年間を通じ制作することにしたシリーズの一作目です。新年を寿ぐ明るい橙色に、鏡餅と歳寒三友(松竹梅)、永遠を願う吉祥文様の青海波をあしらい、よき1年にしようと願いながら制作しました。色に元気をもらえる作品を作っていきたいと思っています。
如月
衣を重ね着する月であることが由来です。その一方で、雪の中で開く梅など、厳しい寒さの中でも生命が息づいていることを感じられる月でもあります。
背景には雪輪の文様を配置しました。昔は虫眼鏡もなく雪の粒を拡大して見ることもできなかったはずなのに、意匠化して愛した日本人の感性に感銘を受けました。
弥生
木草弥生い月(きくさいやおいづき)との語源が語る通り、萌え出ずる生命の声が聞こえてくる月です。山菜やタンポポ・土筆などがニョキニョキ出てくる姿には、さあ自分も頑張るぞと励まされます。
January
英語の月名に興味を持ったため、年間通して制作していくシリーズです。
英語の月名は古代ローマの神話・風習・人物等に由来しており、1月・Januaryは、出入り口・門を司る神ヤヌスにちなんでいます。
1年、毎月、毎週そして毎朝を「新しい始まり」と捉えて走っていきたいと改めて思いました。
February
2月・Februaryの由来は、ファブリウスという古代の儀式だそうです。
線香のようなものを焚いていたそうでその煙をデザインに入れましたが、儀式のイメージがうまくつかめず…
文字情報の収集だけでなく、現地に行ったりタイムスリップしたりしたいなと思うこの頃です。
March
3月・Marchの由来は軍神・マルス。ギリシア神話ではアレスの名で、ギリシア神話ではあまり重要視されていなかった神ですが、勢力伸長を期したローマでは崇められるように。国によって解釈が変わるのも面白いですね。3月は、冬の間休止していた軍事行動や農業が再開される大切な時期だったことから、軍神の名が付されたそうです。
シベリアヒナゲシ(アイスランドポピー)
花言葉:「忍耐」「慰め」「忘却」
季節の植物の美しさに惹かれ、数年来制作を続けているシリーズです。アイスランドポピーの、透けてくしゅっとした愛らしい花弁を表現したいなと思いながら作りました。紙という素材を一歩ずつ試したいと思っています。
キンセンカ
花言葉:「慈愛」「静かな思い」
寒い冬に花をつける植物です。風がつむじを巻く足元に太陽が開いているようで、元気をもらったので作りました。
フキノトウ
花言葉:「待望」「希望」「愛嬌」「真実は一つ」
幼い頃に山奥にある祖母の実家を訪れた際、冷たい雪の間から現れた姿を見て、何とも言えない感慨を覚えました。最近目にすることが少なくなりましたが、自分もいつか地上に現れることができるよう頑張ろうと思わせてくれる植物です。