いーじー

DEATH of the GOAT TAROT ⅩⅢ

この作品は、「ヤギのタロット（GOAT TAROT）」シリーズの一枚として描かれた、“死”の象徴。

タロットカードにおける「DEATH（死）」は、終わりではなく「変化」「再生」「脱皮」の意味を持つ。
ここに描かれたのは、その“変容の瞬間”。

黒い扉から現れるのは、鎌を持ったヤギのような存在。
しかしその顔はどこかあどけなく、恐怖ではなく“静かな覚悟”を感じさせる。

階段を下りた先には、まだ何かにしがみつこうとする手たち。
水面に浮かぶ黄色い柱と光の丸は、過去から未来へ続く時間や意識の層。

左上の鳥は、“魂の案内人”として再び登場。
前作『the leap』に続き、旅を見届ける存在として描かれている。

このカードが伝えるのは、「死＝終わり」ではないということ。
それは、手放すことで開かれる、新しい扉の予兆。

the leap

わたしたちは、
ときに「見えない先」へと
飛び込まなければならない時があります。

不安や涙を抱えながらも、
それでも踏み出す一歩。

この絵は、
過去の自分に別れを告げ、
希望を背に飛び立とうとする瞬間を描いたものです。

背中の小さな鳥は「自由」や「導き」の象徴。
空から落ちる3つのしずくは、
その決断にともなう痛みや覚悟かもしれません。

見守るように浮かぶ目のかたちは、
心の奥にある「もうひとつの自分」
あるいは「まだ知らぬ未来の自分」かもしれません。

これはただの跳躍ではなく、
大切な何かを信じて選ぶ行為です。

あなたがこの絵を見たとき、
どんな「leap」を思い浮かべますか？

Blue Mallow / ブルーマロー

Some kinds of adults
are like the flower in this jar.
They try to bloom beautifully,
feeding off others as their nutrients—
but they’re already wilting.
The more they try,
the more they wither.

It’s not that adults are strong.
They’re just being quietly held
in the kindness of children.

ある種類の大人って
この瓶の中の花のようで
他人を栄養に綺麗に咲こうとするけど
けっこう枯れてんだよね
頑張るほどに枯れるんだよね
大人が強いんじゃなくて
こどもの優しさに
包まれているだけなんだよね